私は毎日鼻にほじるしてます。^^‼︎ 好きな言葉は"根本治療"

身の上話で気まずい時

 

何気なく質問した後、その答えを聞いて「あまり聞いちゃいけないことだった」と感じて気まずくなることは人生で良くある事だ。

なんて返そうか、どうしよう、と内心慌てる。

この時に一番良くないリアクション

「…ごめんね」

である。

なぜなら相手を傷付けているからだ。

 

実体験を交えて説明したい。

 

私が誰かに質問されて、答えると気まずくなってしまうだろう事実は少なくとも7個ある。これらは私が生まれる前からそうなると決まっていた/既にそうだったものがほとんどだ。

恋人だの友情だのちょっと軽い事も含めれば10個は簡単に超えてしまう。

 

ただ素直に質問に答えているだけなのに、当事者からしたら謎すぎる「ごめんね」「なんかごめんね」を物心ついた時から聞いて育った。

なぜ謝られてるのかが幼い私にはまるで意味不明だったが、憐れまれているのだと気がついたのは小学生の頃である。

私にとってはその事実が当たり前のことだったが、他人からすれば可哀想と思われるようなことなのだと気がついた。

 

可哀想に思われることだと知ってから、似たような状況でも謝られると思う。「私は不幸なのか?」と。「他人から見れば可哀想なんだ」と。

私にとっては当たり前の事実で、防ぎようのなかった事実で、どうにかできるわけではない。

そもそも今生きている以外の他の人生を知らないのだから。

でも他人から見れば可哀想な人に映っている。

 

つまり、可哀想と思われることが一番可哀想なことであるし、当事者の「自分は可哀想な人なんだ」という気持ちを増幅させることとなる。

 

そこで、私が思う「あまり聞いちゃいけないことだった」と感じた時の最適解はこれだ。

「そうなんだ〜」

決して悲しそうに言ってはいけない。笑ってもいけない。

可能であれば平然と、さもどうでもいいことを聞いたのかのように。

もし驚きの内容であれば、「えっそうなんだ〜!」と驚きをそのままに食い気味に行くのがポイントだ。あくまでも、あなたの身に大変なことがあったんだ!という事実にのみただ驚く。驚き以外の感情を混ぜないようにして。

 

つまり次のようになる。

「恋人はいません」

「そうなんだ〜!」

「旦那と死別しました」

「えっ、そうなんだ〜!」

「両親の顔を知りません」

「あーそうなんだ〜」

「中卒なんです」

「そうだったんだ〜」

「1000万借金があってさ」

「へ〜そうなんだ〜」

 

「軽すぎないか?」「気を遣わなさすぎではないか?」と、そう思うかもしれないが、これくらいがむしろベストであると思う。

「まぁそんなこともあるよね」といった態度が大切だ。

"大事に捉えられない"ということは、他人からは想像できないほど当事者の心理的負担が少ない。この人なら正直に打ち明けても良いかなとも思える。

 

相手がいかにも大変そうな表情で答えた場合は「大変だね」と労りを付け加えても良い。※これについては後述する

 

そしてもし言えそうな状況であれば付け加えて

「きっと大変なこともたくさんあっただろうけど良く頑張ったんだね」

と、こんな風に言ってもらえたらちょっと泣けてしまう。

「どうして周りは違うのに私だけはこうなの…」と不毛にも周りと比べてしまい泣いた日を始めとした辛かった日々を思い出してしまう。

 

本人から話し始めた訳でなければ、その事実についてのリアクションや突っ込みは求めていないことがほとんどなので、「そうなんだ〜。そういえば〇〇って…」などと急ハンドルを切ってもらって全く構わない。むしろありがたい。

話したそうにしていたら聞いてあげれば良いし、そうでないならその人にとっての当たり前なのだと受け入れれば良い。

 

ここまで書いたがこれらのことは可哀想な自分に酔っている"悲劇のヒロインタイプ"には全く関係がないので注意して欲しい。

彼ら彼女らは可哀想に思われたくて仕方がないし、むしろ「大変だね〜辛かったね〜」と言われたいのだ。

見極めが必要である。

質問に答えた時にたくさん語り出したら悲劇のヒロインタイプである可能性が高いのでひたすら話を聞き可哀想ヨイショをしてあげれば満足する。

「〇〇なんだよね😅」などと負の表情を混ぜつつ簡潔に答えたら悲劇のヒロインタイプではない可能性が高いので「そうなんだ〜大変だったね」と軽く労ってあげると良い。

平然と答えたなら悲劇のヒロインタイプではない可能性が高く、大変ではなかった可能性も大いにあるので「大変だったね」は言わなくても良い。「そうなんだ〜」と平然と返すのが最適解である。

 

蛇足

先述の通り、私は気まずくなる回答をたくさん持っているのでその状況を避けるようにしている。

具体的には、大抵の場合はやはり「嫌なこと聞いてごめん」ムードになるので相手がリアクションで気を遣わないように、事実を言わない『逆気遣い』をしている。

『逆気遣い』を続けるおかげでいつしか気を遣わせるような事実は私の秘密になってしまった。

隠しているわけではないのだが、言ったら気を遣わせるし、相手の反応により傷つくから言いたくないのだ。

可哀想だとは思われたくない。

同じ境遇の人だったりかなり言いやすい状況だったりすれば言うが、それ以外で言うことはあまりない。

嘘は言わないが本当のことも言わない。これは信頼している相手かどうかは関係ない。

蛇足終わり

 

是非「そうなんだ〜」を使ってもらいたい。